2021/07/23 09:00

天才画家・神楽河之介からの挑戦状


---------------------------------------------------------------------

「神楽河之介って知ってる?」

-あの天才画家の…
-音・星・空の標語が有名な…
-有名な座右の銘もあったような…

「確か死んだんだっけ?」
-え、生きてるんじゃないの?
-でもしばらく新しい作品出てないんじゃないの?
-とっくに死んでしまっているんだよ

「風の噂によると、発表されていない幻の作品があるらしい。」
神河町の彼のアトリエの屋根裏から、作品について書かれた直筆の手紙が見つかったらしい。」
「もし本物だったら、歴史的発見になるね。」
---------------------------------------------------------------------

啓 名も知らぬ挑戦者殿

君がこの手紙を読んでいることを、とても嬉しく思う。
私がこの手紙を残したのは、ぜひこれを読んでいる君と、あるゲームをしてみたいと思ったからだ。

なんのゲームかって?

私にはまだ発表していない作品が1つだけ存在する。
そしてその作品は、私以外、誰一人としてその存在を知らない。
君にはこの作品を見つけるための謎を、解き明かしてもらいたい。
これは私と君との、1対1のゲームだ。

なに、ルールは簡単さ。
まずは同封している問題を解いてくれればいい。
間違っても封筒は開けないでおくれよ、それを今開けてしまうとなんの面白味もなくなってしまうからね。
さて、君の手元にABCDと書かれた4つの問題と、その解答欄が渡されていると思う。
まずはこの問題を解き明かしてくれ。

なぜこんなに手間をかけるのか、だと?
そりゃあこの私の作品だ、ただ単に屋根裏なんぞに隠して、
誰でも手に入れられるようにするなんて、もったいないことをすべきではないだろう。
私の作品はこの世にあって当然であり、ただし何物にも代えがたい、かけがえのない唯一つのものなのだから。

それはまるで、音であり星であり空のようなものだ。
日々何気なく傍にあり、意識しないとその存在を感じることができないとしても、
決して消えてしまっていいものではない。
音・星・空、このような存在に私も私の作品もありたいと、いや、あるべきだと考える。

たとえ何であっても、1つしかないものが大切なのだ。
何にも代えられない唯一つのものこそが絶対であり、至高である。

だから、私はこの言葉を座右の銘として心に置いている。
「ひとつしかないものが大切」なのだと。

長々と話してしまったね。
そろそろ謎解きを始めてもらおう。

それでは私からのこの挑戦を、心ゆくまで楽しんでくれたまえ。

神楽河之介

---------------------------------------------------------------------

京都大学の学生などで構成された関西の謎解き制作団体、TokiTama原案の作品です。
兵庫県神崎郡神河町を舞台としていますが、ご自宅でもお楽しみ頂くことができる謎解きです。
紙キットを利用するザ・謎解き仕様となっており、本格な謎解きをお楽しみください。